結束バンドは、ケーブルを束ねるのに非常に便利なため配線資材としてまたたく間に普及しました。
呼び名は色々あり、英語に由来するケーブルタイや、結束タイ・配線バンドなどと呼ばれます。また、インシュロックなどと呼ばれることもありますが、これはある結束バンドを製造している株式会社の商標になっているものです。結束バンドはたくさんの株式会社から色々な製品が販売されており、用途によって使い分けなければいけません。家庭で普通に使うなら、100均ショップで売っているようなバンドでも十分です。
一般に売られているバンドは、たいていナイロン66という素材でつくられており、柔軟性があり滑らかでとても使いやすいです。しかし、屋外などの厳しい環境で使う場合には、ナイロン66ではちょっと頼りないかもしれません。結束バンドを家庭で使うだけならそんなに神経質になる必要はありませんが、株式会社などで業務用として使うなら選択は慎重に行うべきでしょう。
とくに屋外で使用すると、紫外線や薬品・塩害など様々なリスクが降りかかってくるので、それらに耐性のあるバンドを使わないとトラブルの原因になります。屋外で結束バンドを使う場合、一番気になるのが紫外線ですが、紫外線に強い耐候性を備えたバンドは基本的にカーボンブラックが配合されているので黒い色をしている場合が多いです。ちなみに耐候性の無いものは基本的に白い色になっています。ただ、カラーバンドなども多数販売されているので、購入する際はパッケージの説明をよく読んで判断しましょう。