沿岸地域で結束バンドを使う場合は、注意しなければならないことがあります。
それは塩害です。沿岸地域では、塩化ナトリウムが飛来してきて結束バンドに付着してくるのは避けることができませんが、この塩化ナトリウムが結束バンドを劣化させてしまう原因になりえます。一般に市販されているバンドは66ナイロン製ですが、これは塩害に弱いとされているので、これを沿岸地域で使うと劣化してしまい、最悪の場合はバンドが切れてしまうこともありえます。
バンドが切れてしまうと事故などが起こる原因にもなりますから、海の近くの地域ではなるべく塩害への耐性をもったバンドを使うようにするといいでしょう。沿岸地域では塩害に気をつけなければいけないというのは、誰でもすぐに納得できることです。しかし、塩害が起こるのは、実は海の近くだけではありません。意外なところでも塩害が起きるリスクがあります。それはどこかといえば、雪のたくさん降る北国です。北国なんて塩害とは何も関係なさそうにも思えますが、実は関係が大アリです。
融雪剤や凍結防止剤には塩化カルシウムが入っているのですが、これが塩害を引き起こす原因物質ということになります。このような事情があるので、北海道・北陸・東北などの雪が降りやすい地域で結束バンドを使う場合には、ちゃんと使用条件などを確認してから使うようにしたいものです。もしそれを怠ってしまうと、バンドが切れたりして重大な事故を引き起こしてしまうかもしれません。
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