結束バンドは屋内のパソコンのケーブルをまとめたり、屋外の太陽光発電のケーブルや野外の配線ダクトを束ねる大切な道具です。
屋内ではまとめやすくて全体が丸く滑らかに成形されたステンレスや、女性が束ねても怪我をしにくいプラスチックのものが人気ですが、野外で風雨や紫外線にさらされる結束バンドは劣化しにくい素材で作られています。特に豪雪地帯では低温下と高湿気で劣化しやすいうえ、凍結防止剤や無機塩融雪剤の塩化ナトリウムや塩化カルシウム、有機塩融雪剤のギ酸ナトリウムや酢酸カリウムの塩基が亜鉛と反応してしまうため大変危険です。
塩化カルシウムはプラスチックやステンレス製にとって腐食生成物のため、結束バンドの内部に浸透すると環境応力亀裂によって破損していまいます。融雪剤に強い結束バンドは束ねる力の強い特殊形状の爪と、素材は丸く束ねた時の形のまま劣化しにくい、つまりループ引張強度の高い素材や、束ねる際に引っ張るため単純引張強度の高いナイロンや樹脂、ポリプロピレンやポリアセタールなどの樹脂が一般的です。
耐塩化亜鉛という観点では耐候性ポリプロピレンや耐候性ナイロンの需要が高く、塩化カルシウムなどの塩害や薬品に強いということは海水や潮風にも強いということで、豪雪地帯以外にも沿岸部などでも使えます。気候に関係なく高速道路など通行量の多さでダメージを受けやすい場所にも使用でき、耐候性と耐熱性もあるので紫外線の強い地域でも好評です。