結束バンドの材質は一般的にはポリ塩化ビニールであることが多く、その環境耐性が非常に低いため、極端に温度の高いところや、極端に温度の低いところではその機能を果たさないことが少なくありません。
その中でも特に注意しなければいけないのが、寒冷地の屋外に設置する場合の材質です。寒冷地では気温が氷点下0度以下になることも多くなっており、このような環境の場合には屋外でなくても極端に周囲の温度が下がるため、通常の結束バンドでは破断してしまうことが少なくありません。この場合にはテーブルなどを束ねていてもこれが外れてしまうために様々なトラブルを招くことも多いものです。
このような極端に温度が下がる可能性がある場所に設置をする場合には、あらかじめ凍結防止剤入りの結束バンドを利用することが非常に効果的な方法となっています。一般的に結束バンドは通常のものであっても外気に触れなければ一定の強度を保つものですが、凍結をしてしまうと破断してしまう恐れがあるため、凍結防止剤入りのものを使用することが必要です。
ここで注意しなければならないのは、屋内の極端に温度が低くなる場所での使用に限られることです。屋外の場合には風化により破断してしまうことになるため、この場合にはこの風化に耐える素材の結束バンドを使用することが必要です。一般的な凍結防止剤入りのものだけではトラブルの原因になることも十分に心得て使用することが重要となります。